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和歌ドラフトの遊び方

テーブルゲーム 和歌ドラフト

今回は「 和歌ドラフト 」というゲームの概要と、遊び方についてご紹介したい。

和歌ドラフトとは?

何人かで持ち寄った 「5の句」「7の句」といった 言葉を組み合わせて、57577の短歌を作る 遊びだ。

面白い歌を作って皆で楽しむゲームであり、 勝敗を気にせず気軽に遊べる ものだが、 他のプレイヤーを妨害するような 駆け引き も味わえたりと意外と奥が深い。

コレがどういう風に面白いのかは、 Togetter のまとめを見れば分かるはず。

togetter.com togetter.com

「ドラフト」という名の通り、MTGの「ブースタードラフト」が元ネタだろう。

この記事では、 和歌ドラフトの遊び方 を整理して紹介している。 MTGのドラフトを全く知らない人でも、和歌ドラフトに参加しやすくするのが目的だ。

遊び方

参加人数

特に決まりはないが、 3人以上が望ましい だろう。Twitter 上では 4人~8人のリプレイが挙げられている。

@ebleco 氏によれば、 7人で遊ぶのが最も面白い とのことだ。

事前準備

リアルで遊ぶ場合、筆記用具や紙が必要 になる。事前に準備しておこう。

用意するもの 数量 説明
語句が書ける紙 たくさん
(7枚×参加人数×ゲーム数)+α
5音、もしくは7音の句を書く紙だ。
「LaLaLa wowwow...」のような語句もあるので、小さ過ぎるものは避けたい。
ちょっとだけ余裕がある大きさ が良いだろう。
プレイヤー間でカードを交換するので、カードのように受け渡しできるものが望ましい。
おすすめは単語帳 だ。
筆記用具 人数分 鉛筆やボールペンなどお好みで。語句をカードに書くのに使用する。

なお、チャットを使って オンラインでプレイすることも可能 だ。

進行

道具と人数が揃ったなら、いよいよゲームを始めよう。

1. パックを作成する

5の句、7の句を集めたパックを作成する 。必要な語句と枚数は以下の通りだ。

  • 5の句
    • 3枚
  • 7の句
    • 4枚

この7枚がパック1つ分になる。 多少の字余りがあっても構わない が、歌のリズムを過度に崩すものは避けるべきだろう。

バラバラの語句を書いても良いし、繋がりのある単語を集めた「テーマパック」を作るのも良い。

「和歌ドラフト」という名前だからといって、和歌で使えそうな語句を集める必要はない。

最近流行りの言葉、漫画やアニメやゲームの言葉、昨日食べた夕飯の感想。 音の数さえ合っていれば何でも良いので、 自由な発想で作ろう

2. パックを隣のプレイヤーに渡す

手持ちの パックを自分の隣のプレイヤーに渡そう

このとき 注意するべき点 は2つだ。

注意点その1. パックの中身を公開してはいけない。

パックの中身が 他のプレイヤーから見えないよう 、隠して渡そう。 パックの中身の情報を非公開にすることで、他のプレイヤーとの 駆け引き が生まれるのだ。

注意点その2. パックを渡す相手は一方通行

自分が持っているパックを渡した相手からパックを受け取ってはならない。 逆の隣にいるプレイヤーからパックを受け取ろう 。 (なお、2人プレイのときはこの限りではない。お互いのパックを交換することになるだろう。)

また、 パックを渡す相手 は、1ゲームが終了するまで 変えてはいけない 。 右隣に渡すか左隣に渡すか、順番を最初に決めておくのが良いだろう。

3. 渡されたパックから1語を自分の手札に加える(ピック、ドラフト)

隣のプレイヤーから渡されたパックの中から、 1語を取って自分の手札に加えよう

どのカードを手に加えたのかを 公開してはいけない 。 残ったカードが何なのかも、他のプレイヤーには分からないようにしよう。

何も考えずに語句をピックするのではなく、5の句と7の句のバランス、 手札のカードとの相性を考える必要がある。

詳しくは、後述する「 ピック戦略 」で説明する。

4. パックが空になるまで2~4を繰り返す

1枚減らしたパックを隣のプレイヤーと交換し、 パックの中身が空になるまで繰り返そうパックの中身が空になったらドラフト完了 だ。

5. 手札の語句で歌を作る

手に入れた語句から、 57577の短歌を作ろう 。 限られた手札の中で、最高の作品を目指してみよう。

6. 歌を公開する

全員が歌を作り終えたら、 順番に公開 していこう。 完成した歌を皆が楽しんだら、それで1ゲーム終了だ。

ゲームを続ける場合、 席替え をしたり、 パックを交換する順序を変える のが良いだろう。

拡張ルール

和歌ドラフトには、先程説明したルール(スタンダード)の他にも 拡張ルール が存在する。 戦略の幅が変わってくるので、通常プレイに飽きた方には特にオススメだ。

レガシー

通常の上がり手の他に、 俳句や都々逸での上がりを認める ルールだ。 以下のまとめで紹介されている。

togetter.com

このルールでは、以下の上がり手が有効になる。

  • 短歌
    • 語句を「 57577 」で並べる。
  • 俳句
    • 語句を「 575 」で並べる。さらに 季語 が必要だ。
  • 都都逸
    • 語句を「 7775 」で並べる。

完成する歌の自由度が変化することに加え、 季語 が重要になるだろう。

川柳

短歌の代わりに 575の川柳を作る ルールだ。語数が少ないため 少人数プレイ に向いている。

スタンダードルールとの違いは以下の通り。

  • パックの作り方
    • 5の句
      • 3枚
    • 7の句
      • 2枚
  • 上がり手
    • 川柳を「 575 」で並べる。俳句と違い、季語は不要だ。

人数が多くても遊べるが、スタンダードと同様に考えれば 5人対戦 が面白いだろう。

ピック戦略

このゲームで最も重要なポイントである、語句のピックについて解説する。

語句を選ぶときにはいくつか 注意するべきポイント がある。 ポイントを抑えたピックをすることで、より和歌ドラフトを楽しむことができるだろう。

ポイント1. 「5の句」と「7の句」のバランス

第1のポイントは、 「5の句」と「7の句」のバランス を意識することだ。

短歌であれば5の句が2枚、7の句が3枚必要だ。 この5枚を揃えるのは、最低限必要な条件となる。

「5の句を取りすぎて7の句が取れなかった」という事態になれば敗北は避けられない。 5の句、7の句のバランスを考えたピック を心がけよう。

ポイント2. より良い語句を選ぶ

第2のポイントは、 より良い語句を選ぶ ことだ。 明確な基準はないが、以下の点を考慮すると良いだろう。

他の語句と相乗効果(シナジー)を形成するもの

語句の シナジー は、ピックを検討する上での大きなポイントとなる。

例えば「願いを込めて」という語句は汎用性が高い。大抵のものと無理なく組み合わせて使える。 特に方針が決まっていない序盤には、このような語句が使いやすい。 「星空に」のような相性の良いものを選んでも良いし、とんでもないモノに願いを込めてギャップを狙うのも良いだろう。

「蛙飛び込む」という語句は、蛙が飛び込む先となる「何か」が必要になり汎用性は低い。 反面、飛び込む先が見つけられたときには高得点が狙える。

歌の方向性、手持ちの語句や未知の語句との組み合わせを考えてピックしよう。

ポイント3. 他のプレイヤーを妨害する(カット)

第3のポイントは、他のプレイヤーに取らせてはいけない語句を妨害する( カットする )ことだ。 他のプレイヤーの選択肢を狭めるために、自分が使わない語句をあえてピックするのも立派な戦術なのだ。

例えばあなたが「蛙飛び込む」を隣のプレイヤーに渡した場面を想像してみよう。

その後、あなた渡ってきたパックの中に「札束の海」があったとする。 あなたがこの「札束の海」を隣のプレイヤーに渡してしまった場合、どうなるだろうか?

きっと、あなたがパックを渡した先の誰かが「蛙飛び込む/札束の海」という強いシナジーを完成させてしまうだろう。

相手が一方的に勝利することを防ぎ、より白熱した勝負を作り上げるため、 あなたにはこの「札束の海」を自らピック(カット)し 他のプレイヤーを妨害する選択肢 があるのだ。

ただし、カットは他のプレイヤーの勝利を防げる反面、自分の歌の完成度を下げてしまうことにも繋がる。 カットは使い所を考え、回数を抑えるのが良いだろう。

詳しいことは、以下のまとめをご覧頂きたい。

togetter.com

まとめ

本ルールは友人と和歌ドラフトを遊ぶためのガイドとして作成したものだが、 これから和歌ドラフトを遊ぼうとする全ての人達の助けになるものだと信じている。

ここで書いた内容に不明な点、おかしい点があれば、 どんどん指摘 して頂きたい。 残念ながら筆者は、執筆時点でまだ和歌ドラフトを遊んだことがないのだ。

特に 拡張ルールについては、まだ検討の余地が残っている と考えている。 (使える名詞に縛りを入れる、特定の単語カードを用意しておき初期手札に加え必ず使用する、など。)

最後に、和歌ドラフトの楽しみを教えて頂いた @eleco 氏には、改めて感謝 したい。